[コラム]レスポンシブデザインのメリット・デメリット
多くのサイトで取り入れられているレスポンシブデザイン。
そんなレスポンシブデザインですが、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
■レスポンシブデザインとは
HTMLコードはそのままに、画面サイズに応じて表示を変える仕組みのことです。
表示を変更するためには、主にCSSが使われます。
レスポンシブデザインが広がった背景には、スマホやタブレットなど閲覧デバイスの多様化があります。
総務省の調査によると、2010年のスマホ保有率は約9.7%だったのに対して、2017年では約75.1%と大幅に上昇しています。
レスポンシブデザインでは、1つのHTMLソースコードで様々な端末に合わせた対応ができるという特徴があります。
ではレスポンシブデザインのメリット・デメリットを見てみましょう。
◇メリット
- どのデバイスでも同一のURLで表示できる。
- 修正箇所が1ページで済むため、更新の管理が容易であるとともに、モバイル版のみ修正し忘れたなどの心配もない。
- Googleもレスポンシブデザインを推奨しており、SEO対策としても有効。
◇デメリット
- PC用に容量の大きな画像を掲載してしまうと、モバイル端末で閲覧する際に読み込みに時間がかかる。
- ページレイアウトを行うとき、各デバイスで適切に表示できるように考慮する必要がある。
- ウェブサイト構築の際、各デバイスに合わせた表示の仕組みづくりに制作コストがかかる。
■レスポンシブデザインとウェブサイト更新
決まったレイアウトのまま写真やテキストを差し替えるだけならいいのですが、
更新の際に一部レイアウトを変更したり、新たなレイアウトに組み直す場合は少々大変です。
新たなレイアウトでページを作るには、ある程度のHTMLとCSSの知識も必要となりますし、
複雑なレイアウトになるほど、各デバイスごとの調整に時間もかかります。
レスポンシブデザインは、そうでない場合に比べて、ウェブサイト更新作業のハードルが少し高いと言えます。
■ほとんどのサイトがレスポンシブデザイン
レスポンシブデザイン採用しているウェブサイトは、今では7割以上と言われています。
逆にスマートフォン専用ウェブサイトを採用しているのは1割程度で、その割合は徐々に減少傾向にあるようです。
多くの人がスマホを使って閲覧している現在、閲覧者にとっても運営者にとってもメリットのあるレスポンシブデザインが選択されているのでしょう。
世界・国内主要企業サイトの7割以上がレスポンシブデザインを使用:Atlas21
今後もますます多様なデバイスの登場が予想される現在。
レスポンシブデザインは、多様なデバイスに対応するための選択肢の1つです。
どんなユーザーを対象にしたウェブサイトにしたいのかを考えたうえで、ユーザーに合わせたデザイン方法を選択することが大切ですね。
2019.10.18
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